悩みタイトル

初期の段階では動作を始めたときに特に痛みを感じやすく、歩き始めや立ち上がる際に痛みが生じることがあります。しかし、休息をとることで膝関節の痛みはほとんど取れることが多い状態となります。

中期に入ると動作時の痛みが増してきます。特に正座やしゃがみ込み、階段の上り下りといった動作が困難になります。

末期に進行すると、安静時でも膝関節に痛みを感じるようになります。膝関節部の変形も顕著になり、膝を完全に伸ばすことが難しくなることも少なくありません。
このような状態になると、歩行自体が非常に困難となります。そのため、症状の進行を防ぐためにも、早めの施術を受けることをおすすめします。

該当するお悩みがある方はぜひ一度ご来院ください。

変形性膝関節症に対する当院の考え

変形性膝関節症は、加齢、女性での特有の要因、肥満、筋肉の低下、そしてO脚の有無が関連しています。
特に、加齢が最も影響する要因とされ、さらに女性は男性よりも多く見られる傾向があります。これは、女性の方が膝関節をサポートする筋肉量が男性より少ないことや、加齢による基礎代謝の低下により、体重増加と関節への負荷が増加することが考えられます。特に、60歳代以上の方や、女性の50歳代以上で体重が増加している方に多くみられます。

加えて、年齢とともに筋肉量は減少し、若い頃のようなクッション効果が低下します。これにより膝の関節軟骨が摩耗しやすくなり、変形性膝関節症のリスクが高まります。

また、O脚は運動不足や筋力の低下、日常の姿勢や歩行の癖によって生じることが多く、このO脚が進行すると、膝や股関節、腰の関節に負荷がかかり、硬くなるとともに痛みを伴うことがあります。

変形性膝関節症を放っておくとどうなるのか

変形性膝関節症が進行すると、膝の伸びが悪くなり、夜間にも痛みが起こることがあります。特に、歩行やスポーツ、正座やしゃがみ込みといった日常の動作に支障が生じやすく、生活の質が低下します。

さらに、膝に水分が溜まりやすくなる傾向も見られます。変形が進むと、膝がO脚に見えることが増え、膝の関節部のクッションとなる軟骨が老化して炎症や腫れの原因となる可能性が高まります。

中高年層では、膝の不快感や痛みが持続するケースが少なくなく、放置する傾向が強まることが指摘されています。このような状態を放置すると、関節の骨が硬くなったり、関節の隙間が狭くなることも考えられます。

変形性膝関節症の軽減方法

変形性膝関節症は正座のような膝に負担のかかる動作は避けることが大切で、椅子に座ることで症状を軽減することができます。

また、痛みの程度に応じて筋力を徐々に高めるトレーニングを取り入れることも有益です。
まず、太腿の前側の筋肉を強化し、全体の筋肉バランスを整えるスクワットを行います。さらに、太腿の外側も重点的に鍛えることで膝への負担を分散できます。

冷え込むと膝の痛みが増すこともあるため、ホットパックを用いて温めることで痛みの軽減が期待できます。

また、O脚の方は特有の動きを意識して、膝への負担を軽くする歩行や立ち方を心掛けると良いでしょう。さらに、足底板を利用することで、膝関節の角度を適切に保ち、荷重の方向を調整することができます。

肥満の方も変形性膝関節症のリスクが高まるため、体重の管理にも気を付けることが大切です。日々の食事のバランスと、適度な運動を心掛けることで、健康な膝の状態を保つことが期待できます。

変形性膝関節症の軽減が期待できる施術メニューは?

変形性膝関節症の軽減が期待できる当院の施術メニューとして、保険適応範囲内で提供している「指圧施術」と、膝関節部の「温熱施術」がございます。
指圧施術は筋肉の緊張を和らげる効果が期待でき、膝関節部を中心に遠赤外線を用いて温めることで、症状の軽減が期待されます。

自費施術としては、ストレッチを中心とした無理のないアプローチを心掛け、変形性膝関節症の症状を悪化させないよう注意深く行います。

また、当院では電気療法を二つの方法で提供しており、「EMS施術」と中周波を活用した施術がございます。中周波の電気療法は、皮膚への刺激が少なく、深部の筋肉や組織へのアプローチが可能です。そのため、電気療法に対して表面的な痛みに抵抗感を感じる方にも安心して受けていただける施術となっております。

その施術を受けるとどう楽になるのか

保険適応の施術メニューとして、指圧と遠赤外線による膝関節の温熱があります。この施術により、患部の血行が促進され、周囲の筋肉の緊張が和らぐことで、疼痛が軽減される効果が期待できます。

さらに、ストレッチを取り入れることで関節の拘縮を解放し、関節の動きをスムーズにする効果が期待できます。

EMSや電気療法では、患部へのアプローチを深くし、筋肉への刺激を増加させることで痛みの原因となる筋力の低下を改善し、運動機能の回復を促進することができます。

変形性膝関節症を軽減するために必要な施術頻度は?

最初の段階ではできるだけ通院の間隔を短く保つことがおすすめです。
施術の間隔が長くなると、元の状態に戻りやすくなってしまう可能性がございます。痛みの軽減や関節の動きの制限、筋肉の緊張が気になる方には、週に1~3回のペースでの通院を推奨しております。

さらに、2~3ヶ月の継続的な通院をしていただくことでさらなる軽減が期待でき、お身体の状態を維持する施術や予防策のアドバイスも可能となります。